カトマンズ Kathmandu

◆えっ?ここカオサンじゃないの?

ネパールはカトマンズに初めて着いた私は、その熱気と、物の豊かさと、人の良さに圧倒された。
例えるなら、超デッカイ カオサンストリートである。


とりわけ、商店の数はこのカトマンズに至るまでのどの都市よりも多いように感じ、また、扱っている商品が旅行者向けのものを多く取りそろえていたのだ。さ すがに世界第一級の沈没地としての名前を欲しいままにしていることがよく分かる。
事実、私もカトマンズで3週間を過ごすことになるが、その時間の大半は各種商店において、店員との掛け合い漫才に費やされるのである。


インドでの定番、ヘビ使いと野良ウシ。ネパールでもごく少数だが、やはり居た。


ネパールの食文化は中国に近いこともあり、非常にバラエティに富んでいる。写真は豆腐屋で、日本の豆腐と何ら変わりがない。また、味噌もカトマンズ近郊で は一般的に用いられているそうだ。


◆メシ。

麺が各種あり、太さや調理法によって、タントゥック、ツゥクパ、ギャトック等の名称がある。


ピンク色の器に盛られているのは、かなり辛いモモ“Cモモ”50ネパールルピー(約100円)である。
真ん中の写真は手前から順に、@ミックス・ツゥクパ 65NRs(約130円) ABuff(水牛)モモ 40NRs(約80円) BCモモ Cベジ・モモ 35NRs。  一言でいうと、皆ウマイ。


(写真左)別のお店でのCモモ。(写真真ん中)カレーとナンとラッシー。(写真右)ネワリ・フードの乾物盛り合わせ。白いモノは押しつぶした米を乾燥した もの、その右は乾燥させた大豆、あとは肉のカレー(25NRs)


そして、日本食レストラン。カトマンズにはメジャーなところで8件の日本食レストランがあり、それぞれ、ホントに日本食な味を出している。(ほんとに、タ イランドで下手な日本食レストランに行くよりウマイ)。チャーシューワンタン麺で200NRs前後。

 
朝メシ用にパンを所望する訳ですが、なかなかクオリティの高いパンを売っている。つーか日本にある街角のパン屋さんとなんら遜色ない様に思えてしまうのは 褒めすぎか?
左から順に、夜7時から半額になるパン屋さん。夜8時から半額になるパン屋さん。夜9時から半額に…。
個人的には“夜9時から〜”のパン屋さんの味が好き。


国籍を問わずネパールに来る旅行者に有名な「エベレスト・ステーキハウス」


宿のオーナーにメシを奢ってもらった地元の食堂。牛タン35NRs。ほかにも薩摩揚げと等しきモノや、おしるこの様なスープなど、日本テイストな焼き肉と 着き出しでございました。位置はタメルからちょっと北側。


◆夕食の定番。

各種の食事が美味しいネパール・カトマンズに於いて、ホントに心から満足した夕食はある意味で無料だった。

ネパールではギャンブルが合法であり、カトマンズには8件程度のカジノがある。カジノではゲームをプレイしている客にサラミなどのちょっとしたおつまみを サービスするのだ。そのカジノの内、最近オープンしたばかりのカジノでは午後8時30分からディナーバイキングを実施している。ここはシャングリラホテル に併設されていて、要は高級ホテルのディナーが無料で食べられるのだ。しかも、ネパールとインドのダンスショー付である。(上の写真は別のホテル。カジノ 内は撮影禁止)無料とは言え、ゲームをプレイすることが前提なので、私は「ポーカーでちょっと負けてから食事をして帰る。」という流れでディナーを頂いて いた。
3週間のカトマンズ滞在で10回弱はお世話になっていたので毎週2回程度の頻度である。ポーカーで1時間ほど潰すと、約300円〜500円の負けで収まる ので、ダンスショー+高級ビュッフェで完全に元が取れる。
アサン地区からはタクシー(1台50ルピー、4人まで乗れる)で行くのでいつも4〜8人程度で訪れていたが、全員がゲームをするということは稀で、その半 数は無料のディナーを食べていたことになる。


◆街角散策など。

安宿街のタメル地区から南に歩いていったところにある仏塔。「タイガー・ストゥーパ」
 
ネパール仏教を象徴するこの仏塔で1時間ほどゆっくりとした時間を感じていた。

が、やはり、子供が寄ってくる。


「写真を撮れ、撮れ。」とうるさいのでとりあえず撮ってみる。それに比べて、横の小坊主さんのなんとちゃんとしたことか。


◆インドラ・チョーク界隈

タメルエリアの南側にインドラ・チョークと呼ばれる交差点があり、衣料品をメインとしたバザールが開いている。




インドラチョークの南には4階建てのデパートがあり、なんと!エスカレーターが設置されていた。

とはいえ、価格は非常に高く、同じ様な商品を付近のバザールでは四分の一の値段で買えるとあっては客数もまばらである。


◆時はクリスマス。

安宿の日本人8人で繰り出したクリスマス手前の夜。

ウマイ豚まんが食えると、勢い込んで向かったのだが、残念ながら豚まんは売り切れ。
その通りでかかっていた曲はナゼか「山下達郎」だった。


◆やたら冷え込んだ日の朝。


寒いはずである。マイナスでは無いと思いたいが、あまりに冷えた朝、窓を開けると一面の霧が町を覆っていた。
実はこういう日が一番困る。というのは、カトマンズにある安宿〜中級ホテルの温水はソーラーパネルで作っているのだ。これでは、シャワーが浴びられるよう な温度まで水が温まらない。ちなみに、宿泊人数にも依るが、ソーラーで出来る温水の温度によってお湯が無くなるまでの時間が変化する。このため、ベストな 時間は午後3〜5時なのである。


◆ストライキの日

とある日の朝、小腹が空いたので朝飯を食べに行こうと町に出た瞬間、何か違うモノを感じた日。


当日の朝刊にて、ストライキ開始の情報があったらしく、店は閉まっているものの、町中では従業員(店に入れない)やら買い物客やらの人であふれています。 マオイスト関係で何かがあったらしい。
タメルエリアの外周を走る幹線道路では車が走っておらず、歩行者天国の様な状況。カトマンズの空気は非常に汚れているのだが、その原因は車の排気ガス。マ フラーが付いていないかの如く黒煙をまき散らす車が居ないことで、この日は滞在中で空気が一番ウマイ日となった。
 

空気がウマイのはよいが、その代わりに食い物屋が開いてない。路上でミカンの量り売りを発見したので、1kgほど頂いた。結局この日はストが終わる午後5 時までおあずけとなる。


◆鞄屋さん

カトマンズに鞄屋さんは星の数ほどあるのだが、写真はセカンドハンド(中古)の鞄屋さん。

中央の写真は私のカバンを直していただいている所。この旅が始まって以降の付き合いである。ペナン島で購入し、ベトナムのホイアンでジッパーを装着(最初 は紐で締め上げるタイプだった)。そして、今回は縫いクチが少し破れたので縫い直しと補強をしていただいている。(傷は浅かったので、修理費40NRs)
また、実は万能ナイフを持たずに旅をしていたのだが、さすがに不便であることに気づき、この鞄屋さんで購入を決断した。180NRs。
 

◆パキに行く準備。

旅の針路はアジア横断。となると、パキスタンを越える必要がある。
ちなみにVISAの発給はその国と大使館が設置されている国との友好関係によって、かかる手間がドえらく異なってくる。
タイランドのパキスタン大使館では「往復航空券と預金残高証明書」の提出が求められた為、タイランドでのVISA入手は難しい。ところが、ネパールにある パキスタン大使館なら「日本大使館からのレター」のみ必要で、料金もかからず、VISA発給は非常にスムーズなのである。

で、行ってきた日本大使館 in Kathmandu. ふむ、立派な建物だ。というかそれ以前の話として、日本大使館に入るのって生まれて初めてだ。なにやらドキドキする。
と思いつつ中に入ってみたのだが、違和感と言っていいのか、思っていたのと少し違う事がある。玄関前の警備員さんに始まり、中で案内してくれた人、受付お よび事務所の中に居る人、全てネパール人(?)なのである。逆説的に言うなら日本人が居ないのだ、日本大使館なのに。
細かい所は気にしない事にして、早速レターを申請する。受け取りは明日になるとのこと。
そして、翌日頂いた「レター」。英文を直訳すると
「コヤツが日本人であることを保証します。んで、コヤツはパキスタンを旅することを欲しておりますので、VISAなんぞ与えていただけますと感謝感激で す。 − 在ネパール日本大使館 − 」
なるほど、これがレターというヤツか。

レターと言う名のA4コピー紙に不思議な重さ(重量ではない)を感じつつ、パキスタン大使館に直行する私。

カトマンズにある日本大使館からパキスタン大使館までは徒歩で30分強かかるが、まぁ、普段通らない地元民が暮らすエリアを見ることが出来るので、気合い を入れて歩いてみた。

で、あっという間に着いてしまったパキスタン大使館。
「コレを書いてね」と言われた申請書に必要書類(レター、パスポート、パスポートコピー、顔写真)を添えて提出。受け取りはまた明日ってことになる。

明けて、翌日、パキスタン大使館でVISAシールの貼られたパスポートを頂いて完了した。ちなみにこの時、パキスタン大使館に向かっている最中に不思議な 状況に遭遇したのだが、それは、下記の「暴動?」の項目を参照。


◆暴動?

その日は晴れやかな朝で、部屋の窓からはいつも通りの長閑(のどか)なカトマンズが僕に「おはよ〜」と言ってくれているようだった。(下記、のどかな写真 3点はその日のイメージです。)


『さてと、パキスタン大使館にパスポート返してもらいに行かないと。なにせ、受け取りが10:30〜11:30ってしていされてるからなぁ。』と宿を出た のがちょいと遅めの10時ちょうど。

タクシーを拾おうと大通りに出てみたが、不思議なことにタクシーがどうの以前に車が走っていない。というか、もっと大きな違和感がある。『この道路に散乱 しているレンガの割れたやつはなんだ?????』



ものすごい違和感がありつつも、道行く人は「素(す)」である。その通行人と共にいると危機感は微塵も感じない。というか、『パキスタン大使館に急がない といけないのだが、タクシーはどこで拾えるのだ?』しか私の頭にはない。


しばらく歩くと、歩道橋でメガホン持って演説しているヤツが居る。どう見ても学生の様だが、、、、

と、次の瞬間。おかしな車が目に入る。

 

コゲてる…。

つーか、コレは警察車両だろ?

カタコトの英語を喋る地元民から話をきくと、「あ、今終わったばっかりだよ、見過ごしたの?もったいなかったね。」って、「は?」と言うと。「あ〜だか ら、学生暴動隊と警官隊の衝突。」

…にぎやかな国である。ま、安保闘争みたいなモノなのか。


そこから徒歩1分の警察陣地。一仕事終えた様に見えるが、毎度の親善試合をこなした後のようにも見える。

パキ大使館へのタクシーは、この先の角で拾うことが出来た。が、今度は途中の交差点で起きた交通事故で大渋滞。結局、パキ大使館には11時20分に到着。 気持ち的には滑り込みセーフだった。

また、その翌日、宿のロビーに置かれた新聞1面のカラー写真は、“燃えさかる上の車”だった。


◆メシネタ2つ

パキ大使館から帰ってきて、久しぶりの韓国料理を頼み、テーブルに盛られた段階で、外から騒がしい声が聞こえてきた。

別口のデモである。忙しい国だなぁ。っていうか、3週間滞在したうち最後の3日間で、スト・暴動・デモ、のフルコース。なかなかウマイ韓国料理である。

カトマンズ最後の夜に食したカレー。

数ある日本食レストランで、ここは和風カレー専門店。カツカレー(170NRs)であるが、なまじ国内のカツカレーよりウマくてボリューム満点である。目 玉焼きはトッピング。


そして、カトマンズ最後の夕焼け。




◆オマケの写真館


バーガーキングではありません。念のため。


交差点警備をしている警官。ナゼか乗馬。見晴らしが良いのは分かるが…。


タメルから少し南にあるアサンチョーク(「チョーク」とは交差点)。デジャヴを感じてしまった。


めちゃ寒い朝には暖かい紅茶を飲みたい!と考えて、購入に踏み切った「湯沸かし器(40NRs)、カップ(75NRs)」、湯沸かし器はインド製。カップ は ネパール製、同じ大きさでインド製が半額(35NRs)であったが、取っ手の溶接が甘かったのでパス。ステンレスカップはネパール製の方 がクオリティが高いようだ。


結構、種類の多い紙幣。気がつくとサイフの中で紙幣が各種ごっちゃになり、オツリでもらった小額紙幣が溜まることになる。コインには算用数字が表記されて いないため、大きさで判断する。下側のコインが1NRs、上の大きい方が2NRs。

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