ホーチミン Ho Chi Minh City



◆ホーチミンシティ

ベトナム側国境から乗り込んだマイクロバスの車内は思いのほか楽しいものだった。ドライバーは無愛想だったが、それとは対象的に添乗員のお嬢さんの軽やか な話術で紹介されるベトナム基礎講座と民謡2曲がツーリストの気持ちを高揚させてくれる。
プノンペンを早朝6時30分に出発した9時間後、午後3時半にはホーチミンシティのバスを運行させている旅行会社の正面に到着した。ゲストハウスや安ホテ ルの集まるデタムストリートまでは歩いて5分の距離だという。また「宿を探しに行く方のバックパックは預かれますよ。」という事なので、私を含めてほとん どの乗客はバッグを預けて町に向かう。実際に部屋を決めるまでは階段の上り下りを大量にこなす必要性があるので、バックパックを持たずに内見出来るという のは非常にありがたい。
デタムを含め20軒ほどのゲストハウスやホテルを見た上で、デタムにほど近いブィビエンストリートの1室に決定したのはバスが到着 してから3時間後の事だった。チェックインを済ませて旅行会社に戻ると、他のツーリストのバッグは他の1組を除き全くなくなっている。「さすがに3時間は 時間をかけすぎかな。」と思っていただけに、自分より時間をかけている人がいたことにちょっと驚く。


宿の部屋(5F)から見えるブィビエン通りと、旅行会社で頂いたホーチミンシティの地図。中華街を除いてあらかたの行動はこの地図内(徒歩圏)で済む様 だ。

早速の夕飯に食べたベトナム麺「フォー」。どうしても某芸人の顔が浮かんでしまう。


市内を散策していると、否が応でもこの怒濤の如く流れるバイクを横切る横断歩道を通過しなくてはならない。これがおもしろいと同時に結構大変。


下の写真は市民ホール(旧国会議事堂)とその正面にある噴水。ホーチミンシティが「思ったより洗練された都会なのだなぁ。」と確認させてくれた所です。も ともと市内のどこからでも高層ビルが見えていたので、それなりに都会だというのは解るんですが、プラスアルファの部分で欠けていた、おそらく「文化面」で あろう構成がここで確認されたような感じです。



◆ラオスビザが欲しいぞ。

やはり徒歩圏内にあったラオス大使館。バンコクでのカンボジア大使館行脚の際に相当疲たので、今回はそれなりに身構えて向かってみた。が、非常に解りやす い造りというか、普通に正門があって門の横には詰め所も設置されている。おお、どこから見ても入りやすい大使館だ。
とりあえず詰め所でホントにここで合っ てるか軽くヒアリングさせていただき、そのまま自然の流れで入館履歴のノートにパスポート番号なぞを記入し、悲しいほどになんの問題も無く入館いたしまし た。それにしても警備の兄ちゃん、男前だったなぁ。

建物の中はこれまた悲しいほどに人がいなく、「VISA Office」とかかれた部屋に初老の男性が一名居るのみ。まずは声を掛けてみると、「久しぶりに会話が出来る!」 ぐらいな勢いで満面の笑顔と共にカウンターまで来てくれた。続けざま英語で軽やかに捲し立て始めたので、「ゆっくり喋っておくんなまし」と宥(な だ)め、 まずは VISA申請用紙等々を頂く。
5分ほどで記入を終えて写真やらVISA代(50US$)やらを添えて提出後、20分程でVISA貼付済みのパスポートが帰って きた。最後におじさまが「次に来る頃には50$はいらなくなる予定だから、その時はまた気楽にラオスに来なさい」って力強くオススメいただきました。って か、「ま たラオスに来い」っていわれても、そもそもまだラオスを見てない様な気がそこはかとなく…。


◆噂のホーチミン氏

人民委員会の建物をバックにホーチミン氏が鎮座されていらっしゃる。その“ホー伯父さん”が眺めるのは近代化していく市街の様である(写真)。小生もベト ナム に来たのは今回が初めてだったが、まさかこれほどホテルや高層ビルが建ち並んでいるとは思いもしなかった。彼はどのような思いで街を見続けているのだろう か。



◆チャイナタウンのバイタクに真実はあるか?

フォーやフランスパンサンドイッチといった庶民的な日常食のクオリティは非常に高く、連日食べ続けてもなかなか飽きない。また、普通の商店において値段交 渉には疲れるベトナムでも、小さな屋台ではさほど暴利な額をいってくることもないので連日のフォーにてカロリー摂取をしていた訳だが。「たまには中華で も」と思い、また、どうせだったらチャイナタウンまで行ってみよう。と向かってみた。
宿のおやっさんに行き方を尋ねると、彼の心の琴線に触れでもしたのか、バスの乗り方やらオススメの店が何処だとか、こうやって値切れ!等を必要以上に親切 に教えてくれる。(具体的にはメモ帳2ページ分ほど。)そういえばこの宿の造りは中華系だった。話によると彼は福建の出身でチャイナタウンに友達が多いそ うだ。

デタム通りの南端、チャンフンダオ大通りに出てみると相変わらずのバイクの川。その中に色は違えど「都バス」のようなちょいと文明の香りのバスが結構走っ ている。しばらく待つと目的の1番路線のバスがやって来た。早速乗り込み、念のために車掌のお姉さんに「このバスはチョロンに行きますか?」を聞くものの 「???」で困った顔が帰ってくるばかり。仕方がないので広域マップを広げてチョロン地区を指さすと、「なるほど、あなたはチョロンに行きたいのね。(た ぶん)」と喜びながらベトナム語を喋ってくれる。しかし今度は、こっちが彼女の言葉がわからない。なので『たぶん』の推測を元に「いぇーす、いぇーす」と 答えつつ、怪しげな意思疎通を完了したのである。

とりあえず、バスがチョロンに向かうことは間違いないが、しばらく乗っていると渋滞やら信号やらで到着の時間が宿のオヤジから聞いた話とは随分とずれるの が確定してきた。問題は広域地図を眺めながら現在位置を把握していたはずが、バスが一方通行の路地に入ったり等で速度の落ち着かない走りをしているため、 路線と現 在位置がイマイチ判らなくなってきた事である。小生は普段の町歩きでも方向と地図がきっちり判っていないとすぐ発狂してしまいそうな小心者である。心細く 40分程揺られたところで、車掌のお姉さんが「次だよ」と80%の確率のジェスチャーをしてくれる。なんて判りづらいコミュニケーション・・・。でも、良 い笑顔で対応してくれている。ベトナム人がみんなこういう対応をしてくれたらこの国はもっとイイ国になるのに…。

さて、都バスから降りた10秒後、バイクタクシーの運ちゃんが「中華街いくんでしょ?」と声を掛けてきた。続けざま「中華街の中心部はもうちょっと距離が あるけど、歩いていくの?」とものすごくイイ感じに聞いてくる。この時の「イイ感じ」の対極にあるのは悪徳ドライバーが持つ独特なイヤらしさでありシツこ さなのだが、それを全く感じさせないドライバーの言葉に対して私は半分素直に「えっ?マジで?どれくらいの距離?」と聞き返してしまった。
彼はただ「very far. (とっても遠いよ)」とだけ答えたが、そのときには既に先ほど感じた「イイ感じ」が全く消えていたのである。とはいえ会話ができると相手に思われては、そ のあとしつこく付き纏われるのは火を見るより明らかで、また、事実、僕が歩いていこうとしている方向は反対方向だとしきりに言いつつ、ぴったりと横を歩き 始めた。客観的に見て、もはや「友人」である。なんにせよ、ぴったりとマークされている状況を解除しないことにはウザくて仕方がない。
[断り口上を見つけなきゃなぁ。]なんて思いつつ、何気なく、彼が言うところの「ハート・オブ・チャイナタウン」までナンボだと聞いてみたところ、臆面も なく「テン・タウザン・ドン」と言いやがった!1万ドンである。1万ドンも払えばバスに乗らずとも泊まってるホテルから中華街までバイタクで来ることが出 来るのを重々承知の上で、こちとらバスに乗ってきてるんだ!このヤロウ。
彼を含めてのベトナムのバイタクのウザさと、初っ端に会話を始めてしまった自分の未熟さを恥じていた気持ちが相俟っていたところに加えて、あまりに法外な 言い値を聞いたことで、ついに僕はキレた。「お前みたいな奴が居るから、この国がいつまでも豊かにならないんだ!他の国と比べてみろよ!ツーリストの数も めちゃめちゃ少ないだろうが!」。大体そのようなことを説教したと思う。
彼は何も言わず、右手を軽く上げて「じゃ、ども。」みたいな仕草をした後、後ろに引き返して行った。もしかしたら右手を上げる挨拶をしてくれたのかどう か、それが僕の気のせいだったかも知れないが。ただ言えることは、僕の暴言が彼を詰(なじ)っているのを知った上で、[多 分、彼のキャラクタは後で仕返しみたいなことは しないだろう。]という推測の元、彼に甘えていた可能性が高いという事だろう。

ベトナムでの買い物はどんな市場に行っても定価が無く、また、ほとんど全てと言っていいほどの店でツーリストプライスを提示されるため、言われる価格にあ まりにも幅があり、また現地民向けの底値が見えない状況に僕は正直なところ相当イライラを溜めていた。そのイライラを彼にぶつけてしまったのかも知れな い。

また、彼は僕にもう一つの発見をもたらしてくれた。それは「怒ると英語が流暢になるらしい。」という経験なのだが、「よくぞあれだけ喋った。」と自己賞賛 しつつも、ネイティブ相手だと点でダメな自分に「もうちょい頑張ろうね。」なんてエールを送ってみたり。

と、1分前の出来事を反芻(はんすう)しながら道を歩いて、十字路の角に差し掛かったその瞬間、右手の建物が目に入った瞬間に僕は軽い眩暈を覚え た…

黄色い外壁と茶色い屋根を持つその建物こそ、奴が「とっても遠いハート・オブ・チャイナタウン」と形容したビンタイマーケットだったのである。
ってか、バス停から徒歩2分じゃん…。

↑別名「チョロンエリア」と呼ばれる中華街。写真はその中心にあるビンタイマーケットの建物と中庭。

さて、いつまでも眩暈を食らってても仕方がないので、気を取り直して市場散策と洒落込む。
ビンタイマーケットとは、例によって幅・奥行き共2〜3m程度の小間の商店が集合している市場。一応2F建て。
中華暦のモンキーフェスティバルに近いこともあり、食料品・菓子店についてはどの店も月餅を前面に置いている。和菓子好きな小生には非常な危険地帯では あったが、善戦の甲斐あってか購入3ヶという軽傷で食料品コーナーを通過した。(味は悪くはないが、和製に比べるとどうしても大味)。

雑貨コーナーやら衣料品コーナーを見て廻るも、何か、、違和感がある。それが店員の対応から来ているのは明らかで、まずは言葉の通じる通じないを問わず、 フレンドリーでない。さらに商品を手に取って見ようとするとイヤがられる、といった対応に遭う。(俺か?俺に原因があるのか??とか思ったが、9 割ぐらいは自信を持って否定できるぞ。)
なんだろう?こんなに楽しくない市場巡りは初めてだ。でも負けないぞ。と思いつつ、中庭で休憩を取ったりしながら2時間は居ただろうか?なにやら急に店子 のシャッターが閉まり始めた。まだ日は暮れてないが、、どうも6時で市場が閉店するようだ。まだまだ半分ほどしか見ては居なかったが、これ以上見ても…と 思っていた矢先だったので良いタイミングだったかも知れない。
ちょうどビンタイ市場の目の前にKFCがあったので、そこで夕食をとりつつ、閉まりゆくビン タイ市場のシャッターにベトナム人との心の距離を感じつつ、もの悲しく見続けてみました。

 ◇捨てる神あれば拾う神あり。
さて、日も完全に暮れ、デタムに戻るバスを待てども、一向に1番路線のバスが来ない。歩いて帰ろうか、それこそいっそバイタクを使ってやろうか考えていた ところ、30分程待っただろうか?やっとバスが来た。


乗り込んだ次の瞬間、にこやかに笑うバスの車掌さんは往路で会った人だった。目が合った こっちもつられてはにかみ笑顔になってしまう。言葉が通じないのは分かっているので、とりあえず手を振って『ハーイ、また会ったね』と伝えてみると、向こ うも恥ずかしそう※2に手を振ってくれた。(※にこやかというより、 「おー!またお前かー!」という姉御肌 的な笑い。俺はこういうのに弱い。 ※2 恥ずかしいの は周りにベトナム人客がいる中で、ハイテンションな外人が目の前に現れて、ハイテンションで手を振って来てコミュニケーションを求めてるから。たぶん)
とりあえずバス代2000ドンを払い、「デタム通りの付近で降りるから教えてね。」とお願いする。バスが20分ほど走ったところで、デタム通りに着き、僕 がバスから降りて振り返った時、今度はどちらからともなくお互いに手を振って笑顔で「さよなら」を伝えた。


◆まっづァーじぃぃぃー

国籍を問わず、旅行者にはマッサージ好きな人が多い。東南アジアでは価格が相対的に安いこともあり、気楽に受けられる事も1つの要因だろう。私も旅で知り 合った人々からオススメのマッサージ屋を紹介してもらう事が多かったが、ホーチミンシティで泊まっている宿では、マッサージ屋情報が手に入らな かった。とはいえ、かなり疲れる町なので、何とか探してちょっと揉んでもらおうと思ったことから悲劇が始まっていくのである。

情報は簡単に見つかった。ガイドブック・ロンリープラネット曰く「盲人の社会参加のためのマッサージ施設」があるという。値段も3万ドン(約240円)で リーズナブル。そしてなによりも、盲目の方のマッサージは健常者のそれとは違い、格段にスキルが高いであろうという勝手な予想が僕の気持ちを高揚させてく れる。

で、デタムから徒歩15分で着いた「Vietnamese Traditional Massage」。見た感じは学校の校舎な建物の中に入り、受付で料金を払う。受付のすぐ後ろにカーテンで仕切られた3台のベッドが置いてあり、その内の 1つで待つように指示される。10分程待った所で、マッサージ師が登場!したが。。なんだろう、、、カベ沿いに回転しながら歩いてくる。。。顔をにこやか に造ってくれているだけにちょっとコワイ。よく見ると両手をお腹の前で重ねている。どうやら手の平に液体(マッサージオイル)をためて、もう片手でフタを しているようだ。(なんでボトルを持ってこないのかが疑問だが、そこはこの際かんがえない。)
ま、なんにせよ、マッサージが始まるようだ。
まずは、背中から、、、って、オイ! オイルつけ過ぎじゃね? まぁ、それはいいとしよう。しかし、やたらと背中に塗ったオイルを伸ばすなぁ。。さっきか らオイルを広げてるだけだなぁ。。いつ、マッサージが始まるんだろう?でも、なんか、オイルの塗り込みにしては、微妙にマッサージっぽいのかなぁ?気のせ いかも知れないけど。。。と、考えている私を知ってか知らずか、マッサージ師はカーテンで仕切られた隣のベッドにてマッサージをしている同僚とやたらとデ カイ声で笑いながら雑談をしている。(ちったぁマジメにやれよ、このヤロウ。が正直な感想)
さて、背中に一通りオイルを塗り終わったマッサージ師は、「ウエィト(ちょっとまってて)」って多分(?)言って、どっかに出て行ってしまった。う〜ん、 状況が分からん。
5分程待ちまして、マッサージ師はまた回りながらやって来た。やはり手にはオイルが溜めてある。どうやら今度はモモと脹ら脛(ふくらはぎ)に塗るよう だ。。。。このあたりからカンの鈍い私でも「あ、これ、マッサージのつもりなんだ………」というのがわかって来る。ってことは、さっきので背中は終了 か???と考えつつ、マッサージは足裏に進んでいく。

足裏のツボとか「知ったこっちゃない」とばかりに表面のみ触るマッサージ師。足の指の間あたりまで触ってくれているのが、「一応一通りやる」と表現してく れてはいるが。「もういいや、早く終わんねーかな。」と思う私。正直、「いや、もういいです。帰ります。」と言いたい気持ちがあるのだが、「一通り終わる まで付き合うか。。」な諦めから、文字通り目を瞑(つむ)ってベッドに横になっていた。

足裏のタッチが終わったところで、マッサージ師は立ち位置を変えるべく、少し歩く。そして、その手はおもむろに私の顔のマッサージを始めた。何か違和感を 感じる私…。解っている!違和感の正体は解っている!しかし、同時に脳がパニックっているのもよく分かる!
「なんで??今さっき足裏さわったよね??なんで顔さわりに来るの??足の指の間とかもさわったよな??なんで俺、今、顔を触られているんだ???って か、なんでこいつ手を洗わずに人の顔を触ってんだ??」
一応、小生、水虫は持っていないつもりだが、さすがにこれには面食らった。「後で顔を洗えばとりあえず大丈夫…」と自分を落ち着かせるための理由を考え、 堪え忍んだ1分間。

顔を触り終わったマッサージ師は「フィニッシュ(終わり)」みたいな事を言ったようで、小生、這々の体で服を着始める。「まっこと、かなわんぜよ〜。」み たいな言葉が頭の中で踊っているが、さっさと服を着て、洗面台を探さなくては!


服を着ている最中に、マッサージ師がなにやら耳打ちしたいような素振りをするので、あまり関わりたくなかったが耳を近づけてやると、「チップ、チップ」と 言ってきた。頭の中にでっかい“”マークが出てくる。しかし、正直、チップを払う ようなサービスではなかったし、、、料金の5%が目安とかなんかの本で 読んだような気がするなぁ。でもなぁ。。 とりあえず1000ドンでいいかなぁ。あげすぎだよなぁ。。ま、面倒だからいいや。
で、服を着てから1000ドンを渡したわけだが、彼は紙幣を触りつつ「いくらの紙幣?」と、また、耳打ちで聞いてくる。あ、そうだ、彼は見えないのだ。し かし、そもそも何で耳打ちなのだ?カーテン1枚向こうの受付に聞かれるとまずいのか?
ま、いいや、とりあえず、私も正直に「1000ドンだよ。」と言ったが、この後の流れが悪かった。
「もっとくれよ」と彼が言う。私はチップなど払う気もなくこの場所に来て、且つチップなど払う気にならないマッサージを受けたのだ。1000ドン払っただ けでも大したものだ。と思っていたが、「もっとくれぇ???」だぁ?
ブチ切れそうになる気持ちを押さえつつ、もしかしたら彼からすると1000ドンは少ないのかも?と疑問が湧いてきた。(あぁ、なんて純朴な自分…)
では、彼に額を指定していただこう。ということで聞いてみた「いくらぐらいのチップが欲しいの?」。
「3万ドン」。。。。。。。。。。。。即答かよ。

わたしはにこやかに笑いつつ、おでこに血管が浮いていた自信があります。
ものの15〜20分程度で、オイルぬって、足さわった指で顔をさわって、チップが受付で払った額と同額だぁ???大体ベトナムの一人あたりGDPからいく とウンヌンカンヌン。(文章が長いので割愛。とりあえず日本での価値とすると「2万円弱くれ」って言ってる。)

俺的には「てめえ、ぶっ殺す。」と思いつつも、「NO、NO。」に『ダメだよ〜ん。』なビブラートを加えつつ断ったのである。

その後、受付の横にある洗面台で、据え付けの石鹸をちゃんと洗った上で洗顔をいたしました。洗顔後、一息いれようと洗面台横の椅子に座り一服していると、 やっぱりひどい目に遭ったらしいドイツ人女性(やはり顔を洗っていた)と2〜3言葉を交わし、マッサー ジ屋を後にしたのである。

帰り道にふと思った言葉。「あれ?そういえばベトナムってチップの習慣なかったよな…。」


◆サイゴン大教会周辺。

宗教。長期の海外旅行で必ず話題に上るタイトル。仏教徒という自覚はあまりなく、神道にも縁遠い(筆者は神社で名付けされたらしいが、さすがに記憶にな い)。幼稚園がクリスチャン系だったのをなんとなく覚えている。それが教会へと足を運びやすくしてくれているのか定かでないが、旅の途中に立ち寄る教会と いうのは心を非常に落ち着かせてくれる。
そういえば、クアラルンプール滞在中に立ち寄ったプロテスタントの教会で牧師に入信を勧められたなぁ。1時間程の 押し問答的雑談の結論として「僕の宗教は科学かもしれない。」なんて言ってはみたものの、「科学は心を救えない。気づいたらまたおいで、まってるから。」 と超大人なご対応いただいた記憶が蘇ってくる。

と、そんな話は関係なく、行ってみました「サイゴン大教会」。

ホーチミン市のシンボルと言っても過言ではない巨大な建築物。礼拝堂に入ったならば1時間はゆっくり出来る。ついでに「ぼうけんのしょにセーブ」していく としよう。

と、入り口に近づいていったのだが、ドアをノックしようにも門が閉まっている。(なんだ?なんかのイベントか?)

「はて?」と、

周りを見渡すと、看板らしきモノがある。とりあえず見てみよう。

 −スラリンは 立て札を 読んだ。
   しかし こっちはうら側 書いてある文字が 読めない。−

……。
満足しました。このHP読んでくれてありがとう。

なにやら看板によると、午後のお祈りは16時30分からだそうで。なんにせよ、まだ随分時間があるなぁ。

どうやって時間を潰そうかと。とりあえず、ガイドブックによると隣の「中央郵便局は一見の価値あり!」だそうだ。ふむふむ。たしかに造りが綺麗だなぁ。カ ベにも古い地図とかを飾ってあるし。



かくして、教会の礼拝堂で過ごす予定だった日中時間は、郵便局の椅子で消化されたのである。

宿に帰って 思い出した。

「あ、セーブするの忘れた。」


◆雨 降って 川。

いや、別に、台風が来た訳じゃないんですが、3時間ほど景気のいい雨が降ったらば、道が川になりました。一応この場所ってホーチミン市のど真ん中なんです が、排水とか考えないんだろうか?

散歩中、WiFiを無料で使える茶店を発見しまして、1時間ほどネットに繋ごうとしていた矢先でした。結果、コーヒーを一杯で1日。違う。コーヒーを一杯 で4時間ほどネットしてました。( わかりにくいギャグだなぁ…。 )


◆最後の晩餐

なにやら5泊となったホーチミン市の滞在。ベトナム自体の滞在予定は14日間だ。そろそろ北に向けて進路を取らねば!旅行代理店でホイアンまでのチケット を買い、途中にあるニャチャン行きのバスをも予約した。移動は明日!さらばホーチミン市!
で、最後の晩餐「フォー と 生野菜」。4000ドン(?だったかな?)。生野菜はあまりに危険すぎるので箸を付けず。
とはいえ「フォー」自体はどこの店もうまい。4軒ほど試したかな?米麺もスープもイイ感じで塩ラーメンに近い。





◆オマケの写真館


中国の影響が強いようで、モンキーフェスティバル(中秋節)用の月餅が市内各所で いや〜んな程 大量に売られています。う゛、財布のヒモが……


「中華まん」と「フランスパンサンドイッチ」が仲良く並んでいるところ。中華まんは日本の方が明らかにウマイ。が、フランスパンとフランスパンのサンド イッチはベトナムに軍配。

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