ベトナムへ To Viet Nam



◆国境へ向かいましょう。

結局、カンボジアの首都プノンペンでは都合3泊したわけですが、バイタクの交渉が面倒なのと、猟奇的博物館でげんなりしたのと、デカイ庶民マーケットで必 需品の購入も済んだ事から、とっととカンボジアを後にすることとしました。ホントはもっと疲れることが一杯ありすぎるほどあった。(そのうち追記するか も)

ホーチミン行きのチケットをゲストハウスの受付で6$にて手配した翌朝。超安眠ぶっこいているとドアをノックする音が聞こえる。「何だ!?深夜の来訪者 か??こえーな。」とか思いつつ、時計を見ると既に6時。6時30分に箱バンがゲストハウスに迎えに来る予定なので5時30分に起きる予定だったのだ。思 いもか けないレセプションの兄さんの親切な対応で最後の最後にカンボジアのイメージがちょっと良くなりました。

同じゲストハウスからは他に5人ほどと一緒にハコバンに乗り込み、さらにバスに乗り換えて総勢20人ほどでホーチミンを目指す。


昼前には国境ゲート横に着くものの、提携レストランらしきところで下車するように言われる。つーか、正に目の前がイミグレーションなんですが。そうはいっ てもこの後どうなるか判らんので、まぁ、ちょいと高めのチャーハンなんぞをいただく。

チャーハンをおいしく完食したあと、この後どうするんだろうね?なんて他の旅行者達と話しつつボケーッと待っていると、数人のバックパッカーが歩きで出発 しだした。「ん?」と思っていると「赤信号みんなで渡れば怖くない」的に他の連中も参加し出している。念のため、何人かに聞いてみるとどうやら「国境は徒 歩で越えて、そのあとベトナム側で別のバスに乗る。」という新情報がでたらしい。

それならばと小生もみんなに混じって国境を目指す!(徒歩3分)

カンボジア側の出国スタンプをもらった後、ベトナム側へ目を向けてみると、国の文化の違いを象徴するかのような、また、これから行くベトナムという「赤」 い世界を主張しているかのような国境線が横たわっている。

左写真はカンボジア側の“よくわからない像”。右の写真はベトナム側の“共産主義を具現したかのような塔”。最初は軍艦の様に見えていたのだが、拡大する と「やた ら角張ったデザインの鳥」だった。
つーかベトナム側イミグレーションの建物の屋根のデザイン、、なんとかならんのか…。実際、目の当たりにすると、この 屋根が「共産国へいらっしゃ〜い。」(三枝風)と言っているようで、すごく、イヤだ。


◆ベトナム側

さすがに共産国のイミグレーション内での撮影はまずいと思い、写真を全く撮っていないんですが、文化の違いからか、社会体制の違いからか、もう、ツッコミ どころ満載。
まず、入国スタンプを頂きたく、順番に並んで居るわけですが、窓口が1つしかない…。しかも作業がやたらと遅く、1人あたり3分ほど掛かっているんじゃな いだろうか。こちとら同じバスで20人ほどいるってことは、それだけで1時間、、、、、しかも、他のバスの乗客を見ていると、ツアー団体らしき一行は添乗 員に20〜30人のパスポートを預け、その添乗員は別の通路(一般者は進入禁止)から窓口へ直行している。入国審査官もその添乗員が優先なのか、目の前に いる一般旅行者のパスポートを預かったまま、別の20〜30人のスタンプを押し始めた。当然、窓口前の一般旅行者は「オイオイ、そりゃねーだろ」という顔 をしつつ軽くクレームをつけるも、審査官に逆らうのは得策ではないので、すぐに引き下がり、窓口の前で姿勢を崩しつつ待ちぼうけている。
私も1時間30分ほど待ち惚けやっとスタンプをもらいました。確認しようとパスポートを開けてみると、、、、『ん?見あたらないなぁ…』と思いつつ ページを繰っていった最後のページ。『…なんで最後のページに押しちゃうのよ、あなたは…。』
まぁ、やる気のあるような仕事ぶりじゃなかったし。ページを繰って空きスペース探すよりは、何も考えずに裏表紙めくって押した方が確かに速いわな。
そんな仕事ぶりから、最大の社会主義国が崩壊した要因の一端がいきなり見えたような気になるようなならないような。

さて、イミグレーションを超えたところで、別のバスに乗り継がないと、と、歩いていくと、5分程で2階建ての雑居家屋が一棟見える。その他はみごとに田ん ぼ。「なんだこりゃ。(-_-)」が正直な感想。雑居棟には5件ほどの店が入っていて、レストラン1件と旅行会社3〜5件だったかな。(ちょっと記憶が曖 昧)。先に着いている同じバスの旅行者と軽く話しつつ、残りの10数人を待つのであった。
んで、あまりにも暑いので売ってるらしき缶のコーラを買おうとすると「2万ドン」と言ってくる。。。よく分からない。ってか俺、ベトナム・ドンもってない ぞ。まぁ、ドルでも払えるとか言ってるので、まずは計算してみる。「えーっと、1000ドンが約7.5円、ってことは2万ドンは、、、150え ん!!!!」、高い!高すぎる!!
「おまえら一人あたりGDPが500US$だろ!なんでコーラが1.3US$もするんだ よ!!!」と言いたい気持ちをぐっとこらえて、10分考え て、、、、買った俺はたぶん負け組。 (※一人あたりGDP:ほぼ平均年収と考えていただいて差し支えないかと。) あ、 でも炎天下の冷たいコーラ、美 味かったなぁ。

とかなんとか、他愛もない事柄で一人脳内劇場を演じているうちに他のメンバーが全員揃ったらしい。んでちょいと小さめのマイクロバスに乗り込み、ホーチミ ン(旧名サイゴン)へ向かうのである。

市内を恐る恐る撮ってみた写真。初めての社会主義国なのですごく緊張していた私。普通に写真を撮る程度だと特に文句は出ないらしいと [ 後から聞いた ] 。 誰か先に言ってくれー。

ホーチミンに着いたのはプノンペンを出発してから9時間後の事であった。

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