プノンペン Phnompenh



◆波止場で一悶着。

と言うことで、やっとプノンペンの波止場に着いたわけだが。
土台、船着場の内側に入ってきて、且つ、桟橋自体に乗り込んでくるバイタクなんぞは信用できな い訳だ。50〜100人と人数も定かでないドライバの黒山を這々の体で掻き分け、とりあえず船着場の玄関を抜けた。玄関前にも3人のドライバがおり、こっ ちはそろって控えめというか善良そうな雰囲気なので、とりあえずの値段を聞いてみることにする。それぞれ5$、1$、1$。市内なら何処でも行くと言う。 5$とぬかしやがったバカタレは無視しつつ、1$の2人と交渉を始めてみる。始めようとしたところで、ボートで一緒だった旅行者達が波止場の内側で交渉し たらしきツクタクに乗り込み、市内へと消えていく。…なんか、出遅れてるのか?俺?…、まあ人のことは気にしないことにする。(きっと奴らは1$以上をポ ンと払ったはずだ。きっと。)
とりあえず1$でも高いと思い、流しのツクタクを捕まえる方向で、そのドライバ2人にはさよならを確かに言いました、私は。
でも、なんかしつこく付いてくるので、とりあえず手近にあった屋台で昼飯を食しつつ撒くことにチャレンジ。んが、屋台の横をみると、、、おお、俺を待って るよ、あのドライバ1名。そのひつこさに感動して(というか、文化的差違に感嘆して)食後に、ま、とりあえず、シェムリアップ価格の2000Riel(約 0.5$)を目標に1000Rielから交渉してみる。奴も言い値の1$から譲らない。良い勝負をしながら5分経過。
たまに値切り交渉から流れがずれつつ も会話に花が咲く。運良く違うバイタクが通りすがったので、そっちの運ちゃんに値段を聞きに行こうとしたところ、突然、2000Rielで良いと許可が出 た。形容するとテクニカルノックアウト勝ち。う〜ん、我ながら喩えがよくわからん。

で、バイクが鬼のように流れる道路へ私も既に仲良くなったドライバと共に流れ込んでいく。

さすがは隣国、タイランドのメジャーなガソリンスタンドPTT(左写真)も出店してるんですね。近くにはカルテックスもあり、シェムリアップと比べるとイ ンフラ整備は雲泥の差。写真右はやたらとよく見かける「荷物を運ぶ女性」


◆プノンペンでの宿

さて、ドライバと共に安宿街(レイクサイドエリア)に到着。一応「仮に」指定しておいた宿で部屋を見せてもらう。ま、設備は悪くないが、値段がちょいと高 めだったので No thanks を言い表に出ると、ドライバがまだ待っていた。。。。宿の人と軽く話をしてるところを見ると、どうやら宿からのコミッションが欲しかったらしい。とりあえ ず、「自分は泊まらないよ。ごめんね」とドライバに伝える。彼にしても、私が泊まるかどうかはダメ元って事をちゃんと判ってくれており、お互い何処かで再 会しようと軽口をたたきつつ、にこやかに別れた。

んで、その後がまた大変で、どうにも潔癖性気味の自分に合う宿が探せども探せども見つからない。10数件制覇し、階段の上り下りを含めて、いい加減疲れ込 んできたところで、レイクサイドエリアの一本道どん詰まりのちょっと手前の、もうこれが最後と思しきゲストハウスを見たところ、こいつが結構イイ感じ。

一泊4$はまだ高めだが、他と比べて割安で、湖上の宿ってのが気に入ったので投宿することとする。写真左が泊まった部屋。ノスタルジックな蚊帳がナイス。 ちなみに扇風機のブランドは「Nasonal」…

レイクサイド、正確にはボンコック湖に沿った宿に向かったのは、シェムリアップで知り合った旅行者達がみんなそろって、「一泊はレイクサイドに泊まりな よ。夕焼けが 綺麗だから。」と教えてくれていたからなのだが。実際泊まってみて、なるほど、こいつは『イイ!夕焼けだ』。快晴で見ることが出来ればもっと良かったのだ ろう が、僕には曇りとともの夕日でも十分満足できるものだった。

ということで、翌日の朝には移動の便が良くまたレイクサイドよりも安く泊まれる宿に移動をする。


◆観光?

左写真が王宮の正門、右写真が国立博物館。実際の配置も隣り合ってます。博物館へはカメラの持ち込みが禁止の為、写真は紹介できませんが、カンボジアの古 代からの出土品が大量に展示されています。アンコール遺跡群からの出土品も大量に展示されていて、アンコール遺跡を見たとき、何か少し欠けてるように思っ ていたピース、ジグソーパズルのピースがここで埋め合わされるかも知れません。

ちなみに、シアヌーク氏には申し訳ないが、小生は王室にあまり興味がありませんので王宮には入ってません。


◆写真ちょっとしか取ってないけど。

トゥール・スレーン博物館です。神経の細い私は写真数枚取るのがやっとでした。もとは中学校だった校舎ですが、ポル・ポト政権時代に監獄として使われたそ うです。監獄というよりも拷問、処刑の為の施設というのが正解のようで、当時の道具や発見当初の写真が保存されています。「正視に耐えない。」が相応し い。そんな 場所です。


1冊置かれた記帳をめくってみるとハイペースで消化されていってる事が日付から読み取れます。各国言語に混じり日本語での記帳も数多く、特に若い年代の方 の書き込みが目立ち、「おじさん」とよばれて久しい小生にはとても心強いというか、「日本の明日は大丈夫だ!」的な勘違い発言をしてしまいそうな嬉しさが 込 み上げてきた瞬間でした。

実は、プノンペンに入る前には「キリング・フィールド」も行ってみようと計画してましたが、トゥール・スレーン博物館でそんな気持ちが見事に吹っ飛びまし た。つーか、 夥しい量の頭蓋骨なんて見たくないです、私。(なんだこの国?。。。)


◆なんかネタがあったはずのレストラン。

ちょっとカチンと来ることがあったはずのレストラン。なんだっけ?????

思い出したら改訂します。


◆ショッピング

さて、カンボジアはプノンペンの庶民が集まるメインスポットと言えば「セントラルマーケット」。荘厳な黄色の建物の内外を問わず敷地一帯がショッピングセ ンター。日用品から大工用具、食料品やら衣料品、電化製品に金地金。何でも安く揃っちゃう。買い物好きの小生には正に「たまらん」所です。

ちなみに、黄色い建物ですが、高さが結構あるはずなのに、なぜか一階平屋建て。

花屋さんゾーン(左写真)。需給のバランスを無視するかの如く並ぶ花屋さん。確認はしなかったけど意外と夕方には売り切れたりするんだろうか?

魚屋さんゾーン(右写真)。大昔の築地・アメ横的な雰囲気がナイスです。結構新鮮な魚介類が陳列されていて、意外と流通網が整備されているような雰囲気が 読み取れます。


3時間ほど敷地内を彷徨い、最後にサトウキビジュースを頂いているところ。ジュース自体もかなりおいしく、ジュース屋のお姉さん(お母さん?)に「ベリー グー!」とかコミュニケートを図っていると、10歳ぐらいの娘さんやら、付近の花屋さんのおばあちゃまが参加してきて、言葉が通じないながらにも楽しい一 時を過ごさせていただきました。

セントラルマーケットのすぐ南にあるOKショッピングセンター(もしかしたら「ラッキーショッピングセンター」だったかも)。 開業したてだそうで、各種ガイドブック、マップには記載されていませんでした。中にはカン ボジア初のエスカレータがあり、中で売られているモノは名の通ったブランド品が多く目に付きます。庶民からすると「ウルトラスーパーデラックスこれでもか 超高級デパート」らしいです。ちなみに内部は撮影禁止。



◆川沿いの夕暮れ。

夕刻のトンレサップ川縁。夕食用か釣りにいそしむ地元民と、何をするでもなく釣り人を眺める人々、そして物売りのお姉さん。スナック菓子や飴・ガムなどを 盆の上に置いて売り歩いていますが、その卓越した技術(歩き方)は見ていて飽きないですねぇ。





◆オマケの写真館

セントラルマーケットで値切りまくった思い出の「鍵」。最初5$からスタート、鍵を売ってる店が5軒ほど密集していたので、数件まわって「えー向こうの店 で○$だったよぉ〜」とか値切って、最終的に1$にした。これで、日本の100円ショップに普通においてたら、俺は泣く。


2泊目から泊まった宿。OKゲストハウスにあった看板。「うちのインターネットは256KBのDSLでっせ!!!!」と自信満々に歌い上げている図。確か にカンボジアではかなり速い。でもごめん、俺、日本から来たんだ。。。


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