プノンペンへ To Phnompenh



◆シェムリアップを去りゆく私。

早朝、宿にピックアップトラックが迎えにきた。お世話になったコンビニ「スターマート」に心でさよならを言いつつ、車は波止場に向かっていく。途中、いく つものゲストハウスに立ち寄り、そのたびに自分が座っている椅子のスペースが心許なくなっていく。気がつくと軽トラックの荷台には14人ほどが寿司詰めに なっていた。もちろん自分を含んでの人数である。


市街の舗装道路が終わり、波止場に近づくにつれ、民家の様子が変わってきた。市街ではコンクリートや煉瓦ブロック製の家屋が多かったものが、この付近では どうにも、、木造といおうか、あばら屋と形容した方が相応しいような形態になっていく。


前日、宿で手配したボートチケットと実際に見たボート。とりあえず写真に偽りはなかった。内装は、、、ちょいと椅子の傷みが激しかったが、全く気にならな いと言うよりは無縁のモノとなる。なぜかと申しますと、乗船後は船上(屋根の上)でその行程の全てを消化することになるからなのですが。


ボートの2階(屋根)に乗り込むと、水上生活者と公共交通として動いている大型ボートを大量に目にする。




もう、気持ちとしては「おおー、えらいとこに住んどる!」です。


20分ほど屋根で待っていると、やっとこさボートが走り出した。定員百数十人のボートに合計20名ほどの乗客。その内、自分を含めて3人が日本人。結構み んな旅してるなぁ。


出船後30分程で、川の支流からトンレサップ湖に入る。360度が水平線。

以前から、ボートやバスの故障が多いという話を聞いていたのだが、確かにこの状況でエンジントラブルが起こってしまうと「とてもイヤ」な状況になりそう だ。旅で知り合った友人の友人(この辺がミソ)にトンレサップ湖でボートが故障した経験をした奴がいるそうで、湖上を24 時間ほど漂流したらしい。「その ときに本人はデカイ水のボトルを持っていたから良かったそうだが、持っていなかった某他国の旅行者は大変な目にあっていた。」といったような話だったと思 う。
そういった話を踏まえて、2リットルの水を持ち込んだが、出船前後あたりで既に半分にまでに減っている水を見て、ちょっと不安に駆られる自分がいたりす る。


約1時間で湖のど真ん中を突っ切る行程が終わり、沿岸沿いに船が走り出すと「もう故障しても大丈夫」といった妙な安心感がやってくる。

えらく高床式になっているのが気になりますが、季節(2期:雨期と乾期)によって水位が全く違うのだそうだ。9月は雨期の終わり頃で、最盛期に比べて随分 と水位が下がったとのこと。「乾期には水位がさらに5〜10m下がる」とはボート乗務員の言だが、「10mは嘘だよ」と奴のイヤンな笑顔が物語っている。


幹が水没して「もう、ダメポ」な樹木と、変な位置に丸い樹枝を付けてる頑張り屋さん。


ちょっと遠くに見える高床式住居と高床式モスク。


ちょっと遠くに見える高床式住居(二階建て)と、大量にあるボートハウス(基礎部位がイカダ)



高床式のちっちゃい住居with花火っぽい木。そして水没気味の「この木なんの木」。


川下りも5時間を超えると、甲羅干し乗客のマッタリ度合いもピークに達してきます。そんな中で、白人のおじさま1名はいつ飽きるともなく仁王立ちを続けて らっしゃいました。(写真左)


下の2枚の写真ですが、川面に目を凝らせていただくと、とても文明的なモノを発見出来るかも知れません。

と、いうのはガスの空き缶(カセットコンロのサビたやつ)をブイ代わりに漁場のネットを張って居るんですね。付近には漁師と思しき人を乗せた小舟が数隻、 仕事にいそしんでいました。



6時間の川下りの終盤、プノンペンに掛かる「日本橋」を超えた後、5分程で波止場に到着したのである。
そして、波止場で僕を待っていたのは黒山のようなドライバー達であった。





◆オマケの写真館

ボートの乗組員さんですが、なぜかフルフェイスのヘルメットを被っています。。別段問題はないですが、ちょっとコワイ。



話はしなかったので、国籍は不詳ですが、背中の刺青に「希望」と。。。。。。オサレなんだろうか?
 


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