クラビ  Krabi



ハジャイからのバスはクラビの市街地ではなく、国道4号線沿いのガススタンドで停車した。そこからクラビタウンへはタクシー・ツクタク等を使う様なのだ が、流しのドライバも少なく、寄ってくるツクタクドライバーは「150バーツ!150バーツ!」を連呼している。数人を捕まえて聞いてみるが、どうも闇カ ルテルよろしく価格が固定化されているようだ。

タクシースタンドの隣にある食堂でまずは一息入れがてら、夕食のカレーを食ってみる。ありがたいことに店員さ んというか女将さんが少し英語を理解してくれるようだ。とりあえず「捜査の基本は聞き込みから」の鉄則を実践しツクタク料金を聞いてみると、「10バーツ ぐ らじゃない?」。
… … … … … … おおぅ… … … … … …。
現地住民と外国人料金の開きに閉口…。していると、女将さんが「ツクタクを捕まえてあげる わよ」と申し出てくれた。ありがとう、女将さん。そして女将さんは隣のタクシースタンドというかツクタクスタンドへ向かってくれる。「そこの連中は高い事 言うよ…」と心でツッコミを入れる俺。

3分ほどして、女将さんが怪訝な顔して戻って来て「なんかね、まるで意味が分かんないんだけど150バーツだっ て、、、、」と驚きを通り越してホントに状況が理解出来ない顔をする。そりゃそうだ。10バーツって言ったときの顔は自信に満ちていたんだから。
女将さんも憤慨やるかたないようで、店員さんと常連のお客さん(?)を交えていろいろと案を絞っているようだ。「ありがたいなあ」と思っている僕の座って いるテーブルに盛られているのはその店で一番安いカレーなのだが。。。もう少し高いカレーを注文しとくんだった。。
次に案として来たのはバイタク。で、女将さんは「バイタクなら安いから。」と意気揚々。店員さんらしき女性がバイタクと価格を交渉してくれ「xxバーツ (忘れた)」でまとまってくれたところで小生がレストランを出ると、バイタクの運ちゃんがさっきと違うことを言う。「60バーツだ」。
。。。。なんでやね ん。。怒ってもしょうがないのでジョークを交えつつ下げ交渉するも60から下がらず。店員さんも女将さんも運転手連中に「なんじゃ?こいつら?」的な顔を 向けている。まぁ、僕の中では「クラビのタクシーは闇カルテル実施中」で理解したのでとりあえずバイタクで行くことに。女将さんと店員さんには深々と礼を 言い、バイクが出発した後は隣のツクタクドライバーに中指を立て、クラビタウンに向かったのである。
おれ、そんなに良い服着てなかったよなぁ。。。


◆宿。

バイタクで安宿街に着いた後、最安ではないもののテラス付きが気に入って泊まった宿、K Guest House。近所にレンタバイク屋もネット屋もある。ごく最近に改装したらしく、室内もかなり綺麗。マレーシアに比べてタイの気候は過ごしやすく、同じ扇 風機のみの部屋でも体感的にはずいぶん違う。

 


◆クラビ付近

クラビという地名はずいぶんと一般化してきたが、一般的な観光客はアオナン海岸エリアというクラビタウンから車で30分の地域に泊まるらしい。とりあえず レンタルバイクも150バーツ(たぶん最安)で借りられたのでちょいと向かうことに。下の写真はその途中で撮った風景。

 

アオナンビーチに着いたは良いが、誰も泳いでない。つーか暑くて死にそうだ。アオナンビーチ沿いの海岸線にはおしゃれなお店が並んでおり、「ほう、これは いわゆるビーチリゾートですな」と認識したところで、サテンに入り冷たいコーラを飲み干す。
他のお客さんをそれとなく眺めながら、「気温さがらないかな 〜」なんて思いつつ1時間ほどボケッとしていると、日本人家族が入ってきて昼飯とも夕飯ともつかない食事を食べつつ楽しそうに歓談している。「そうか、こ こはやはりリゾートなのだ。」と至極当たり前のことをやっときっちり認識した僕は、違う景色を探しに再度バイクに乗り込んだ。あ、でも、乗り込む前に、ア イ スを一つ所望した。



アオナンビーチとクラビタウンの中程にある公園(Shell Fossil)から眺める海。景勝地の様で団体客を乗せた大型バスが数台やってくる。それに合わせてか公園には小さな商店が軒を並べていた。そこで見つけ た「タイ版の生茶」



テレビ東京系「ガイアの夜明け」でこの生茶が放送されていたのは僕が日本を離れる数週間前だった。2ヶ月程経っていたのですっかり忘れていたが、実際に商 品をみるとキリンの担当者の苦労が何となくではあるが感じられる。味は2種類「オリジナル」と「ロースイート」。
タイに来たことのある人はご存じの通り、 タイのお茶は砂糖がふんだんに入っている。(日本に於ける紅茶飲料を想像していただくとわかりやすい。) なので、この場合の「オリジナル」は砂糖がふんだ んに入っており、知らずに飲むとちょいびっくりする。「ロースイート」は文字通り砂糖少なめ。キリンの担当者さまには申し訳ないが「オリジナル」の甘いテ イストの方がおいしく感じた私は非国民だろうか?
冬の中国で飲んだ「ジャスミン茶の氷砂糖入り」は微妙な味わいだったので、暑い気候には甘い飲料が合うのかも知れない。
(※:蛇足ですが、わたし「午後の紅茶のブラック(無糖・無クリーム)」が好きなんですが、最近見かけないですね。売れ行き が悪いのでしょうか?)


◆その他

クラビタウンにある桟橋と同じ場所で夜開かれている小規模な屋台。人の数も少なく、田舎町といった雰囲気にあふれている。

 


◆バス。
クラビ後の町として、スラタニー、ラノーン、チュンポーンを候補にあげていたのだが、ここまでにずいぶんと沢山の海を見てきており、どうにも意欲的に上記 の都市には足が向かない。宿の壁の張り紙にはバンコク行きの便が載っていた。都会に戻るのも良い様に思えてくる。「少し早いかな。」と半島に後ろ髪をひか れつつも、気分を変えるためだろうか、僕はバスのチケットを申し込んでいた。
クラビでは結果2泊しただけで、一番の思い出といえば「生茶」だろうか。

3日目の夕方4時にピックアップトラックが宿にやって来た。バスターミナルまで無 料(込み)で行ってくれるので、往路の様なややこしい思いをしなくて済むだけでも気持ちが軽い。20分ほどでバスターミナルに着く。その場にいた日本人玄 人バックパッカーと雑談すること1時間。予定通りなのか大幅に遅れているのか、5時30分頃にやっとバスが出発した。



途中のスラタニーでバスを乗り換え、上の写真の様に旅行客はアットホーム“過ぎる”くつろぎを見せ、車内テレビはタイの歌謡曲のプロモーションビデオを延 々流 し、翌朝6時にバスがバンコクはカオサン付近に到着するまで、かなりマターリする空気が流れていた。





◆オマケの写真館

クラビタウンにある信号機。2本の大通りが直交する交差点に4体のよくわからない信号機が設置されている。



宿の付近のバー入り口にある木造のバイク。もちろん自走しません。


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